Windows の Hyper-V で、Docker を利用するために軽量なOS Alpine Linux をインストールする手順
Alpine Linux のインストールが完了した状態ではまだ Docker をインストールことができないため、Docker を動作させるまでの手順を説明します。
- /etc/apk/repositories を編集
デフォルトの状態では main リポジトリだけが利用できる状態となっていますが、Docker はそれ以外のリポジトリにあるため必要なリポジトリを追加します。
※バージョンは最新版を利用したいため edgeとしていますが、安定板を使いたい場合は個別に設定してください。http://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/edge/main
http://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/edge/community
http://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/edge/testing
各リポジトリは以下の用途となります。リポジトリ 用途 main メインリポジトリのため、いろいろなパッケージが含まれる community docker はこのリポジトリに含まれている testing docker-compose はこのリポジトリに含まれる
その他のパッケージがどのリポジトリに含まれているかは、公式のパッケージ検索ページから探すことができます。
例えば、docker 関連のパッケージを探す場合は以下のような感じです。
https://pkgs.alpinelinux.org/packages?name=*docker*&branch=edge&arch=x86_64 - パッケージのインストール
Alpine Linuxでは apk というパッケージマネージャーでパッケージを入れることができます。
以下のコマンドで docker に必要なパッケージをインストールします。apk add docker docker-compose
- Docker の起動
以下のコマンドで docker の daemon を起動します。service docker start
また、OS起動時に実行させるには、以下のコマンドを実行します。rc-update add docker boot
- 動作確認
例えば、以下のようなコマンドで docker run が実行できればインストール完了です。docker run alpine echo hello